- 著者 羽生山へび子
- 出版社 大洋図書
- レーベル ミリオンコミックス CRAFT SERIES
- 装丁 カバー (マット スルスル すべすべ) カバー下 イラストなどてんこ盛り
- 主人公 二宮三郎 × 飴宮はじめ
大洋図書公式サイトb’sgardenで『僕の先輩』試し読みできます!⬇️ (引用)

夏祭りの夜、友人とはぐれた飴宮はじめは、ガラの悪い不良達に絡まれてしまいます。そこへ通りがかったさらに強面な不良が、はじめを助けてくれました。強面なのになんだか優しい不良は名前も告げずその場を去ってしまいます。彼のことが忘れられないはじめは偶然にも学校で彼を見かけるのですが…。
大人しい地味メンかと読者が思い始めたはじめのキャラが一気に崩壊して、
そこから始まるはじめのストーキング!
『僕ぁ 愛のハゲタカだよ‼︎ せんぱいが消耗するの待ってるんだ‼︎』
孤高の不良先輩二宮三郎&思い込んだら地獄まで!な勢いの飴宮はじめのドタバタの音が聞こえそうなラブコメディ堂々の開幕です。
ようこそ羽生山へび子ワールドへ!
嬉しいです!「何が?」って。あなたがこの記事に辿り着いてくれた事が、です。
『羽生山へび子』先生を見つけてくださった事に感謝です。
大いに語らいましょう!
つづ私の一方的な語らいですがどうか聞いてやってください
羽生山へび子先生を見つけた時、それはもう興奮しましたね。だって、絵も線もコマ割りもセリフも全部「昭和」なんだもん。ウフ。
懐かしいったらありゃしない。
それに、こんなこなれた話を書くのにこの『僕の先輩』が初コミックスとは!
と興味を引かれ、新刊は?今はどちらの出版社で描いてるの?J.GARDEN(BLのコミケ)には出店されているの?と、いろいろググって、Xのアカウントを見つけたので早速フォロー。
でも更新が2020年5月7日で止まっている。お仕事忙しいのかな?
と思いつつ数週間、『羽生山へび子作品集』のあとがきにて先生がすでに鬼籍に入られている事を知り、しばし茫然自失。(2020年6月20日ご逝去)
残念です。残念です。残念です。なんで、なんで、なんで先生がもうこの世にいらっしゃらないなんて…。
ふざけてないです。私の心がこう叫んだのです。
そう、もう先生の描かれた本はこの世にある限りなのです。新しい作品を拝見できる機会は永久に来ないのです。
ならば、せめて全力で紹介させていただきます。
名作爆誕! 『僕の先輩』
代表作であり初コミックスとなった『僕の先輩』と『僕の先輩〜部屋とYシャツとおめーと俺〜』
タイトルが長いので、僕セン、おめ俺と呼ばせていただきます。
作品末の出版社記載欄で確認したところ、僕センは2010年10月初版発行、俺おめは2012年7月初版発行となっています。この記事を書いているのが2026年3月なのでこの時点で15年〜13年前の作品となります。
ああ15年前私は何をしていたのでしょう。こんな素敵な世界があるとも知らず、仕事と弁当と洗濯に忙殺されてたわ。



でもその時間も必要だった。
子どもが無事巣立ったからこその今だから。
リアルタイムで羽生山へび子先生を追いかけられなかった悔しさはあるけれど、
それを言ったら、今からの方達だって手塚治虫先生や鳥山明先生とリアタイ出来ない訳だから
キリの無い後悔なんかしてるヒマ無いのよ!



名作は必ず残る!
少しでもお手伝いができれば本望!
表紙にショタ絵!?
まずここに注目!コミックスの表紙カバーに描かれているのは、僕セン・俺おめともにデフォルメキャラ絵なんです。
いやありえへんやろ。初のコミックスでカバー表も裏もショタ絵なんて!



キャラクターをちびっ子化した絵を
勝手にショタ絵と呼んでおります。
『進撃の巨人』第1巻ショタ絵でいく?『薬屋のひとりごと』第1巻ショタ絵でいく?
いや、マジでナイカラ。
デザインを担当されたのは Plumage Design Office
もちろん大洋図書の担当編集さんや羽生山へび子先生の発案かもしれませんが、よく編集長の許可が降りたなあ。
と、外野のファンは今となっては杞憂な心配をしたりするのですが、作品を読むともはや杞憂はどこへやらショタ絵は必然へと変わります。とにかくショタ絵を挟み込むのが上手いし、話の腰を折らない。もう必然的にそこに絵が鎮座しているのです。あと、とにかく可愛い。母性がくすぐられる可愛さです。
フリーハンドで描かれる背景達が昭和を醸し出す
流れるようなストーリー展開、違和感なく差し込まれるショタ絵、天才的なコマ割り、そのコマからはみ出しまくるキャラクター達。キャラクターの線は柔らかく伸びやかで、セリフはめっちゃ入るのでフォントも吹き出しも多種多様。哀愁のあとにギャグを投げ入れてくる手腕にも舌を巻きます。
コマの中には雑多に風景、部屋の中、アパートの屋根、電柱、洗濯物などが隙間なく埋め込まれていきます。フリーハンドで描かれているその背景が私に昭和を見せてくれるのです。
定規感、デジタル感がまるで無く全てフリーハンドという印象です。良い意味で、整いすぎてないその風景と人物の線が一体感を生み、見ている読者に安心感を与えてくれます。
この作品を見る限り先生は、ほぼおひとりで描き上げておられるようです。あとがきには、たけちゃんと編集のM木さんとY森さんのお名前しかでてこないのです。たけちゃんがアシスタントさんかもしれないのですが、影の付け方も独特なのでトーン貼りも先生がされていたのでは?と思っています。もしくはアシスタントさんと息ピッタリだったとか…。これは全くの推測なのでこのくらいにします
続篇『部屋とYシャツとおめーと俺』さらに人情てんこ盛り


大洋図書公式サイトb’sgardenで『僕の先輩〜部屋とYシャツとオメーと俺〜』試し読みできます!⬆️ (引用)
『僕セン』の最終回、二人が離れ離れに〜と思ったら…!?(笑)と言うところで、いい感じで終わったのですが、『おめ俺』のあとがきにて、編集さんから続きをどうですか?と打診があったようで、同じテンションのまま地続きで『おめ俺』が始まります。
高校卒業後バイト先へ就職し仕事が始まった三郎と、受験生になったはじめはお互い忙しくなり、なかなか会えない日々が続きます。そんな折、お使い途中で三郎に会いに行ったはじめは、うっかり寝込んでしまい朝帰りをするハメに。家の前まで荷物を運んでくれた三郎と玄関前を掃除しているはじめの母が顔を合わせるが⁉︎
「おかえり遅かったのねぇ 早く家に入りなさい。 そっちのボクもお入んなさいな」
なかなか昭和の母ちゃん丸出しのはじめ母は手強い相手です。強面の三郎もタジタジ。そんな二人からも目を離せないのですが、『おめ俺』は、はじめがモテちゃったり、千早(三郎の幼なじみ)と三木(はじめの親友)が喧嘩してたり、三郎の弟五郎がなんだか気になる素振りをしたり、いろんな事が起こっちゃう訳ですが、
そんな中、幼い頃に出会っていた三郎とはじめのエピソードと二宮兄弟の生い立ちエピソードは、温かく切なく、この物語になくてはならない話で「続篇あって良かった〜〜〜〜〜」
と全読者に声を上げさせたであろう感動ポイントです!



泣きましょう
泣きます
泣いてヨシ
キャラクターへの愛があふれてる毎話の扉絵
『僕セン』『おめ俺』は大洋図書発行の『CRAFT』とう言う雑誌に連載されていたので、毎話、扉絵(表紙)がついているのですがこれが最高なんです。
コメディでミュージカルでノスタルジック!
突然何の話??と思ったあなた。是非見ていただきたい!
私が特に好きなのが、『僕セン』第7回の『全員高校生』と『おめ俺』の第2回『Are you ready?』・第3回『早く選べ!溶けちまう』・第4回『ハレの日』です。



扉絵のタイトルは
ワタクシの独断と一存によって名付けました。
(皆様もどうぞお心のままに名付けてみてください)
どの絵もキャラクターに対するへび子先生の愛があふれんばかりに伝わってきます。
何度も言ってしまうのですが、このお話が初コミックスだとは信じられないこなれた感じがしてなりません。
いったい羽生山へび子と言う漫画家はどこに埋もれていたのか?もっと早く世に出ていてもおかしくないのに…。
いつかどこかの出版社さんから羽生山へび子史なるものが語られることを願うばかりです。なお、『部屋とYシャツとおめーと俺』のタイトルは、1992年の大ヒットソング、平松愛理の『部屋とYシャツと私』から引用したものでしょう。こちらの歌は平松さんが親友の結婚式のために作った歌で、ウエディングソングとして有名です。『おめ俺』の5話と6話がはじめの親との対面や最終話の親への挨拶とか諸々を結婚になぞらえられていて、無事にタイトル回収されています。
- カバー : マット系 手触りスルスル、スベスベ
- 表紙(僕セン) : 大衆演劇風ひとコマ&弁当会議(僕セン)
- 表紙(俺おめ) : 『わが町初天』地図やら人口やら町歌やら&笑顔はじける夏祭り 電子未収録‼️
まだまだ、語り足りない羽生山へび子先生の作品!今後もご紹介してまいります。
なかなか筆の遅い私ですが頑張ります!
今夜もお付き合いいただきましてありがとうございました。





